アルパカログ

プログラミングとマネジメントがメインです。時々エモいのも書きます。

1on1ミーティングで考えるコミュニケーション設計

先日、1on1ミーティング(以下1on1)が大手企業でも導入され始めたというニュースが報道されました。

www3.nhk.or.jp

これまで1on1なしにどうやって組織運営していたんだろう?」というのが率直な感想ですが、1on1への関心の高まりは従業員にとっても組織運営者にとっても良いことです。

前述のニュースでは、「1on1は上司と部下で行うもの」と紹介されていますが、1on1は必ずしも上司と部下だけで行うという決まりはありません。

実際、私のチーム(エンジニアチーム)では「上司と部下」にとらわれない1on1を実施していて、うまく機能しています(もちろん、上司と部下の1on1も実施しています)。それらをタイプ別に紹介し、それぞれどういう目的で実施しているかを説明します。

1on1の種類

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私のチームで実施している1on1は全部で4種類あります。

  • 2次管理者 − 1次管理者の1on1
  • 1次管理者 − チームメンバーの1on1
  • 2次管理者 − チームメンバーの1on1
  • シニアメンバー − ジュニアメンバーの1on1

このうち、前2つは典型的な上司と部下の1on1なので、後ろ2つを順に説明していきます。

2次管理者 − チームメンバーの1on1

2次管理者とチームメンバーというように、1レベル飛び越えた関係で行う1on1のことを、エンジニアのためのマネジメントキャリアパスではスキップレベルミーティングと説明されています。

なぜスキップレベルミーティングを行う必要があるのか?」ということですが、それは1次管理者、つまりメンバーにとって直属の上司の問題を察知するためです。問題というのは、自覚がなかったり悪意がなかったりするケースがほとんどです。だからこそ、定期的にヒアリングし、違和感や問題の芽がないか注意深く観察する必要があるのです。

もちろん、通常の1on1と同じくパフォーマンスのフィードバックやキャリア相談、要望のヒアリングも行っていて、頻度としては、2次管理者が管理するメンバーの人数にもよりますが、隔週か月1くらいが良いと思っています。私のチームでは隔週で実施しています。

シニアメンバー − ジュニアメンバーの1on1

一般的にジュニアメンバーにとって、シニアメンバーは上司よりも距離が近い存在です。シニアとジュニアで行う1on1は、上司との1on1よりもカジュアルに話せるため、エンジニアリング組織論への招待で紹介されている、先輩社員が新入社員を導く「ピアメンター」に近い効果が期待できます。

シニアとジュニアで1on1を実施することの意味はもう1つあります。エンジニアを例に挙げると、必ずしも全員がマネジメントに興味を持ちマネジメントの道に進むわけではない、つまり、テックリードのように特化型のキャリアがある職種において、管理者との1on1だけではマネジメント以外のキャリアを見せることができないからです。若いメンバーにいろいろな道を見せてあげたいと思いますよね。

シニアとジュニアの1on1も、頻度は隔週くらいが良いんじゃないかと思っています。実際に私のチームでもそのくらいの頻度で実施しているようです。

1on1でコミュニケーションを設計する

1on1を実施することで、相互理解が深まり両者の関係が良くなることが期待できます。信頼関係が構築され、阿吽の呼吸といかないまでも、少ないコミュニケーションで上手く連携できるようになります。

誰と誰がどういう関係で1on1を行うかは、こういった効果を踏まえて設計すると良いでしょう。会社の他のチームでは、エンジニアのマネージャーとディレクターやデザイナーといった他職種での1on1の例もありました。いろいろな職種のメンバーが一丸となって1つのプロダクトを作り上げるようなチームでは効果的でしょう。

みなさんもぜひ、既存の枠にとらわれない1on1を設計してみてはいかがでしょうか。