アルパカログ

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【読書メモ】ファクトフルネスは世界は悪化しているという悲観を打ち消してくれる

ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』を読んだので読書メモです。本は400ページを超えるボリュームなので、私なりに重要だと思った部分をまとめてみました。

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ファクトフルネスでは、私たちが本能的に陥ってしまいがちな思い込みを10個に分類し、1つ1つどうやって克服すれば良いかが説明されています。

ファクトフルネスを読むことで、物事をフラットに判断するための見方・考え方が身につき、「世界は悪い方へ向かっている」という悲観的な思い込みは全くの的外れであることに気づかせてくれます。

テロや航空機事故のように、滅多に起きない悲惨な事件ほどニュースになります。当たり前ですが、「今日も飛行機が無事に着陸しました」はニュースになりませんよね。

世界の航空機事故による2017年の死亡者数は0だったそうですが、知ってましたか?

そういうことです。では本題に入りましょう。

1. 分断本能「世界は分断されている」という思い込み
  • あたかも2つのグループが存在するかのような表現に注意する
    • 分断を煽っているのかもしれないと想像する
  • 平均だけで比較するのではなく分布にも注目する
    • 中間にも多くの人が存在する
    • 2つのグループには重なっている部分もあるだろうか?
  • 高いところから見ると「ドングリの背比べ」だが実際は違う
2. ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
  • ネガティブなニュースに注意する
  • ネガティブでドラマチックなニュースほど広まりやすい
    • 物事が良くなっても、そのことを知る機会は少ない
  • 「悪い」と「良くなっている」は両立する
  • 過去は美化されやすい
    • 人は過去を美化したがり、国家は歴史を美化したがる
3. 直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
  • グラフはまっすぐになるだろうという思い込みに注意する
  • 実際には直線のグラフの方が珍しいことを覚えておく
4. 恐怖本能 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み
  • 恐ろしいことには自然と目がいってしまうことに注意する
  • リスクを正しく計算する
    • リスクは危険度と頻度の掛け算で考える
  • 恐ろしさはリスクとは関係ない
5. 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
  • ひとつの数字が重要であるかのような勘違いに注意する
  • 比較したり割合で見てみる
  • 最も大きな項目にだけ注目しよう
    • 多くの場合、小さな項目は無視しても問題ない
6. パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
  • 1つの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら注意する
  • 分類を疑ってみる
    • 同じ集団の中に違いはないだろうか?
    • 違う集団の間に共通点はないだろうか?
  • 過半数に気をつける
    • 51%と99%では全然違う
7. 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
  • 決めつけるような表現に注意する
  • あらゆるものは少しずつ変化している
    • ゆっくりとした変化でも、長い時間で大きな変化になる
  • 過去の変化の例を集めよう
8. 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
  • 単純なモノの見方や単純な答えに注意する
  • 自分が注目している課題は重要に見えてしまう
  • 異なる意見の中に正しい考えがないか検証する
    • 妥協をいとわず、異なる考え方を組み合わせてみる
9. 犯人捜し本能「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
  • 誰かのせいにしようとしたり、されていることに注意する
  • 悪いのは人ではなく原因やシステム
    • 「他の人でも同じことが起きただろうか?」と考える
10. 焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
  • 「いますぐ決めなければならない」と感じたら焦っていることを自覚する
  • いますぐ決めなければならないことなんて実際ほとんどない
    • 深呼吸して「いつまでに決めればいいだろうか?」と考える
  • すべてを一気に解決しようとしない
    • どんな副作用があるだろうか?
    • 地道に一歩一歩解決していくしかないのだ

ファクトフルネスを読んで

ファクトフルネスは一言で言うと、時々読み返したくなる本です。

私はITエンジニアですが、犯人捜し本能の「悪いのは人ではなく原因やシステム」や焦り本能の「いますぐ決めなければならないことなんて実際ほとんどない」は、普段から大切にしている考え方なのでとても納得できました。

一方で、パターン化本能や宿命本能などはわかっていても陥りがちだなと感じます。

これらのファクトフルネスの考え方は、私にとっては長い業務経験で培われたものですが、まだ経験の浅い若手にとっては、ファクトフルネスが経験を飛び越えて考え方を得るための近道になるでしょう。

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